私たちが調査したアンケートでは、水の宅配サービスを利用しているところは28%。この調査はウォーターサーバーのような水宅配サービスだけでなく、ペットボトルなどを宅配してもらうサービスも含まれています。
この調査結果を見ると、まだまだ日本では水の宅配を利用する方の割合は少ないと感じますが、国内のウォーターサーバー普及率はわずか5%強。ウォーターサーバーよりも、何かしらの形で自宅やオフィスに水を宅配してもらっている方のほうが多いことがわかります。
そのなかでもウォーターサーバーに限った調査ではありますが、サーバーを利用している世代は、30代・40代が最も多く、飲み水を買うという意識が強く、比較的金銭的余裕もあるからだと考えられます。子供の有無とウォーターサーバーの有無の調査によると、子供のいない共働き世帯や夫婦のみで暮らす家庭での導入がダントツで多く、次いでミルクが必要な乳児を持つご家庭での導入率が高くなっています。
またエリアも、首都圏が突出して利用者数が多く、次いで東海・関西となっているため、大都市圏周辺での利用率が高いといえるでしょう。これはやはり、水道水をそのまま飲むのに抵抗がある都会ならではの傾向と言えるかもしれませんね。
海外旅行に行く際、飲み水には気をつけるようにと注意され、異国へ行った際はペットボトルを購入するのが当たり前となります。しかしながら、日本は水道水がそのまま飲める、世界でも稀な国。そのことを象徴するように、水の宅配を利用していない方たちの約3割は、水道水を普段の飲料水として消費しているようです。
近年水を買うことが当たり前となり、皆さん鞄のなかにペットボトルを入れている光景が当たり前となりましたが、まだまだ水道水を飲んでいる人は多いということですね。しかしながら、水道水であっても煮沸させたり、浄水器を使用して一度ろ過するなど、そのまま直接水道水を飲む方は少なくなっています。水の宅配サービスを利用していない方たちの中の約4割がペットボトルなどを購入していると答えているため、今後この方たちがウォーターサーバーをはじめとした水宅配サービスへとシフトしていることも考えられます。すると今後はより一層水を買うことが当たり前となり、水道水をそのまま飲む人は少なくなっていくのではないでしょうか。
事実、水道水を直接飲んでいる方たちは、高齢者が多いとのデータがあります。若い人たちは水道水をあまり飲まなくなっているということでしょう。