水道水派?浄水器派?ペットボトル派?ウォーターサーバー(水の宅配)派?

お水の豆知識

あなたは何派?

水道水、浄水器、ペットボトル、ウォーターサーバー(水の宅配)はそれぞれ長所と短所があります。

水道水派 水道水の長所と短所

水道水の長所

水道水のメリットは、何といっても安さと便利さでしょう。世界の人々が日本人が水道の水を飲んでいる光景を見ると驚きますが、日本のように水道水をそのまま飲める国は非常に稀なのです。一昔前までは水道水はカルキ臭い・不味いなどと言われていましたが、都市部の浄水場では最新の高性能オゾン処理機を導入するなどして、ミネラルウォーターに負けず劣らずの味に仕上げています。

毎月水道料金を払っているので実際には「無料」ではありません。しかしペットボトルなどの水を買うよりも圧倒的に安く、蛇口を捻ればいつでも水が飲めるため、やはり水道水は日本人にとっては身近で手軽な飲み水といえるでしょう。

水道水の短所

水道水は美味しくなったといわれていますが、ミネラルウォーターを普段から飲むようになり舌が肥えてしまった私たちにとって、やはり水道の水は水道水でしかありません。水道水の水質基準は法律で決められているため、各浄水施設で基準に則って処理が施されているため、常に安全な水を飲むことができます。しかし、安全性と味はまた別物。安全であっても、ゴミや鳥の死骸が浮かんでいるダムの水に薬を加えた水が水道水だと考えると、あまり飲みたくなくなるのではないでしょうか。また、マンションのような集合住宅の場合は、貯水槽に一度水が貯められ、ポンプによって各階に運ばれますが、貯水槽がどれだけ綺麗に保たれているかも疑問です。

水道水を直接のめるような国はシンガポールと日本くらいだといわれるほど安全な日本の水道水ですが、美味しくて清潔な工場で処理が施されてボトリングされたミネラルウォーターを普段から愛飲している方たちにとっては、水道水はしょうがなく飲む水となっているのではないでしょうか。事実、水道水を直接飲んでいる方たちの多くは、高齢者。昔から抵抗なく水道水を飲んできた世代にとっては水道水は飲用水ですが、若い世代にとってはとりあえず喉を潤すものが、水道水なのかもしれません。

浄水器派 浄水器の長所と短所

浄水器の長所

水道水を直接飲んでいる割合は全人口の約16%と、今のご時世、水道水をそのまま飲料水として利用されている方は少ないようです。全世帯の浄水器の普及率は約4割と、多くの世帯で浄水器を利用しているのが伺えます。最近ではキッチンに浄水器が備え付けられているタイプもあるなど、若い世代ほど浄水器を利用しているのではないでしょうか。

浄水器の長所は、水道水よりもより安全で美味しい水が、手軽に安く手に入る点でしょう。性能によって、価格は数千円~数十万円までと幅広いですが、価格と性能を比較して、自分が希望する商品が選べる点も人気の秘密です。

また、ファミリー層に人気の蛇口に直接取り付けるタイプや、一人暮らしでも使用できるコンパクトなポット型のものなどがあり、家族構成を選ばず使用できる点も浄水器の魅力の一つでしょう。その他、水道水を浄水して使用するため、料理にも惜しみなく美味しい水が使える点も嬉しいポイントです。

浄水器の短所

価格や効果を比較検討したうえで、自分のライフスタイルに合った物が選べる点が浄水器の長所ではありますが、当然ながら価格の安い浄水器に高い効果を求めてはいけません。価格が高ければ良いという訳ではありませんが、それなりの価格の浄水器は、それなりの効果しか発揮しないのです。浄水器はろ過することによって不純物を取り除きますが、安い浄水器の場合はろ過フィルターが簡易式のため、最低限の不純物しか取り除くことができません。発がん性物質であるトリハロメタンやカルキをしっかりと取り除きたいのであれば、やはり高価格帯の浄水器を購入する必要があります。

なかには浄水器の価格(初期費用)が安く効果が高いものもありますが、このような商品の場合交換フィルターの料金が高くランニングコストが高い傾向にあるため、購入前に良くトータルのコストを検討した方が良いでしょう。

このように浄水器はフィルターを使用して水をきれいにしているため、フィルターを買う必要があるだけでなく、フィルターを交換しなければ浄水効果は期待できません。さらにはフィルターの交換時期を忘れると、いままで溜まったフィルター内部の不純物が一気に水道水に混じるので、水道水よりもさらに悪い水質の水を飲むことにもなるのです。

本当に浄水できているのか気になる方は、一定期間ごとに自分で水質検査をすることをおすすめします。水質検査キットはネット通販などで数千円で手に入りますが、毎回水質検査をするのは少々面倒ですね。

ペットボトル派 ペットボトルの長所と短所

ペットボトルの長所

いつでもどこでもスーパーやコンビニエンスストアで手に入るペットボトルは、外出時などは便利だと感じますよね。夏場、冷たい飲み物を飲みたいと感じた際、近場にお店があればいつでも冷たくて美味しいお水を飲むことができます。もちろんメーカーや製造元が厳しい水質検査をクリアして販売しているのでお水は安全ですし、好みのブランドのお水を手軽に買うことができる点もメリットでしょう。サイズも飲みきりの小さな携帯用ボトルから、家庭で楽しむ2リットルボトルまでさまざまですので、用途に応じて購入できるのもペットボトルの良い点ですね。

海外の場合は安いペットボトルの水の中に不純物が混入していて問題になる事が稀にあります。しかし日本で販売されている一般的に知られているブランドであれば、このような問題が起こる可能性は限りなく低いでしょう。ジャパンブランドのお水だからこそ、安心できるポイントですね。

ペットボトルの短所

一昔前であれば、水を買うことに抵抗感を示す方も多く、そもそもペットボトルのお水自体が高級品でした。しかしペットボトルのお水が普及した昨今、驚くほど安売りされているスーパーの広告などを目にする事があります。皆さん当たり前のように自宅にペットボトルのお水を常備していますし、鞄のなかにペットボトルが入っていることも極普通の光景になりました。そのため、価格の面でのデメリットは感じなくなっていますが、実はウォーターサーバーのお水のほうがペットボトルよりも安くなりつつあるのです。

ウォーターサーバーがあるご家庭は、経済的に余裕のある家庭と思われるかもしれませんが、実はそのようなことはありません。欧米ではウォーターサーバーのある光景が当たり前ですし、日本でも普及率は爆発的に伸びているのです。その理由は、ペットボトルを購入するよりも経済的だということが判ったからではないでしょうか。ペットボトルの場合、こまめに購入しているため、月に幾ら購入したか分からない方も多いでしょうが、実は計算するとウォーターサーバーよりも高い金額を水に払っている可能性も高いのです。

そしてもう一つペットボトルの短所として、重いという点が挙げられます。1日~2日で飲みきってしまう2リットルのボトルを、毎日重い思いをして買いに行くのは、正直大変ではないでしょうか。また、飲み終わったあとのゴミの問題もあります。地域によっては資源ゴミを出すにもお金が掛かるため、トータル的に考えても面倒くさく高くつくのがペットボトルだといえるでしょう。

ウォーターサーバー(水の宅配)派 ウォーターサーバーの長所と短所

ウォーターサーバーの長所

震災以降、水道水の安全性に疑問を持った方や、防災のためにも、時自宅に水を備蓄した方が良いと考えた方々が増え、ウォーターサーバーの契約数は爆発的に増えました。以前よりも友人や知人の家でウォーターサーバーを見かける方も多くなったのではないでしょうか。

ウォーターサーバーが国内外で普及している背景としては、便利で安心で美味しいお水が飲めるところにあります。ウォーターサーバー本体は無料もしくは格安のレンタル料金で借りられるところがほとんどですし、ウォーターサーバーメーカーが増えた昨今、競争によりお水そのものの料金も安くなりつつあります。

またウォーターサーバーメーカーでは、ペットボトルではなかなか手に入らないようなプレミアム天然水やピュアウォーター、水素水などを取り扱っています。しかもこれらのお水を自宅まで配送してくれるため、わざわざ買いに行く必要もありません。次回配送の際に空きボトルを回収してくれる業者も多いため、ゴミも出ずエコロジーでもあります。

しかも一般的なウォーターサーバーの場合、常時熱湯と冷水を楽しむことができるため、ポットでお湯を沸かす必要もなく、常に冷蔵庫にペットボトルを冷やしておく必要もありません。一度使ったら手放せなくなる便利さが、ウォーターサーバーの魅力のようです。

ウォーターサーバーの短所

ウォーターサーバー自体には短所はありませんが、業者ごとにそれぞれ短所があるといえます。 ウォーターサーバーは、水ボトルを宅配してくれる業者と契約しますが、基本的にはウォーターサーバー本体と水はセットと考える必要があります。ウォーターサーバー自体は無料なものの、水が高い業者や、ウォーターサーバーが壊れたといったトラブル時の対応が良くない業者など、口コミをみると色々な業者があることがわかります。

また、水ボトル1本あたりの単価は安いものの、月々何本以上買わなくてはならないといった購入ノルマを設けている業者も。その他、中途解約をすると解約金が掛かるなど、契約内容をしっかり比較しなければ、こんなはずじゃなかったということになりかねません。

どの業者も半年未満で解約の場合、解約金が発生しますので、ウォーターサーバーを導入しようと決めたのであれば、最低でも半年以上は使い続けることを念頭におきましょう。また水の安さで決めてしまうのではなく、水源がどこでどのような処理が施されているのか、追加でかかる費用があるかどうかなども、契約前にしっかりとチェックする必要があります。

水を買うだけなのに…と少々面倒に思う方も多いでしょうが、自分に合ったウォーターサーバーが見つかると、今まで以上に便利で快適なライフスタイルが待っていますよ。