美味しいお水と聞くと「日本の名水百選」を思い浮かべる方も多いでしょうが、これは1985年（昭和60年）3月に環境庁（現・環境省）が選定したものです。この際、「保全状況が良好」「地域住民等による保全活動がある」「水利用の伝統がある」などが名水の条件として挙げられており、実は「美味しいお水＝名水」というわけではありません。そのため名水百選に選ばれている水のなかには、煮沸しなくては飲めないものもあるのです。

そして環境省は2008年（平成20年）6月に北海道洞爺湖サミットにちなみ、新たに「平成の名水百選」を選定。これは1985年に選ばれた名水百選とはまた別の場所が選定されました。そのため現在名水と呼ばれる場所は、1985年に選定された昭和の名水百選100ヶ所と、平成の名水百選100ヶ所の計200箇所が日本には存在しています。